世界一金相場を左右している国はどこ?

2007年、日本では平成19年。比較的最近といえます。中国はついに、金の産出量で長いこと世界一だった南アフリカを追い抜きました。

中国は今さら言うまでもなく、世界最大の広さを持った国です。新たな金鉱脈の発見が続いていますし、技術開発も進んでいます。当分の間、「金の産出量は中国の独走」となる可能性が高いようです。

それに中国は、パソコンや携帯電話などの普及が進んでいるのに、それら電子機器のリサイクルが日本ほどには進んでいません。ということは、中国の「都市鉱山」の開発はこれからです。

中国の人口は約14億人。たとえば携帯電話の普及率が一人あたり一台と考えても、膨大な数の携帯電話が使われていることになります。パソコンも同様。中国の人口に対し、普及している電子機器の全体量を考えると、将来、電子機器のリサイクルが整備されたときの、「中国の都市鉱山」からの金の供給量は、かなり期待できるものになるでしょう。

また、中国には伝統的に縁起の良い純金を尊ぶ習慣があります。赤ちゃんの誕生や、新年のお祝いなど、慶事に純金を贈る習慣がありますし、ネックレスや指輪なども純金製が好まれています。

中国では今、金売買の自由化が進められています。今後それが本格化すれば、中国での金の売買は今以上に活発になるでしょう。中国は現在、世界の金の需要にも供給にも、大きな影響を与える国になりつつあるのです。

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