どんな投資商品が金にはあるの?
金の塊である金の延べ棒は金投資の代表格です。金地金、ゴールドバーとも呼称されます。色、重さ、表面の刻印などその存在感は圧巻の一言です。ただし値段も圧巻で、1キログラムの金の延べ棒を購入する場合、2013年3月時点で500万円ほどになります。
金の延べ棒は様々な大きさがあり、5グラムぐらいのモノから購入できます。しかし小さいとそれだけ加工に手間がかかり、パーチャージと呼ばれる手数料が余計にかかるため割高になります。500グラム以上の金の延べ棒にはパーチャージがかかりませんから、金の延べ棒はある程度資金を用意できる方に向いているのではないでしょうか。
ただ昨今は、金自体の価格上昇や相続税・贈与税対策、支払調書の義務付けなどで100グラムの延べ棒の取引が盛んになっています。グラム5,000円とすると、1本50万円で購入できる計算です。キロ単位での購入は困難ですが、100グラムなら購入できるという投資家は案外多いようです。パーチャージを取られたとしても、長期的に見れば売買を分散できるというメリットがあるので、十分価値があるのではないでしょうか。
地金型金貨は金投資として使用できます。別名プリオン金貨とも呼ばれています。金の延べ棒と同じく純度99.99%の純金製で、発行元の国が純度や重さを保証してくれます。流通量も少なくなく、安心して購入できる金製品と言えます。
大きさは1トロイオンス、2分の1トロイオンス、4分の1トロイオンス、10分の1トロイオンスの4種類があります。これらの価格も日々の金の価格により決まり、大きさごとにその日の値段が公表されます。
この地金型金貨には発行元の国の通貨の額面も載せられていますが、実際の売買価格はその日の金の価格と大きさで決まります。金の延べ棒より小さい単位で手軽に購入できるため、金投資としては最適です。金貨の種類により様々なデザインがあり、それも金貨を購入する楽しみになるでしょう。
純金積立は資金が乏しく、少しづつ投資をしたい、値段の上下を気にしたくない方にお勧めできます。取扱い会社によって差違はありますが、だいたい3,000円ぐらいから金の買い付けが可能です。そしてまとまった重さに達した時は、金の延べ棒や地金型金貨、装飾品などにして引きだすことができます。もちろんそのまま売却することも可能です。
金の重さではなく一定額内で買うので、金価格が高騰している日は少量、逆に下落している日は大量に購入することになり、買い付けの平均単価は下がります。このように価格が変動するモノを一定の金額内で購入していく手法を、ドル・コスト平均法と呼びます。
この方法は難しいことを考える必要が無いというメリットがありますが、一方で手数料が高くなるというデメリットがあります。仮に金の価格をグラム5,000円とすると、手数料や年会費の取引コストが大手で7%ほどかかります。また一番安い3,000円の積立コースだと、1カ月で買える金の量は0.6グラムあまり。100グラムに達するまで14年もかかります。その点はご注意ください。
金ETFは個人でも利用可能です。日本では証券会社を通じて売買できます。株投資と同様に売買できるのです。取引単位は1万円からで、他の金投資法と比較して手数料が割安です。
ここでは金の延べ棒、地金型金貨、純金積立、金ETFを紹介しましたが、自分に合った方法を選択してみてください。