「安い金」というフレーズにはご用心

商材を安く仕入れたらできるだけ高く売って利益を上げる、それは商売の基本であり、金のみならず投資商品の伝統的なトレードにおいての鉄則とも言えます。そのため、金投資においても、まずはできるだけ安い価格で金を購入しようと考えるのは当然のことです。

ところで、どうやって安く金を手に入れようかと思い悩むのは、投資家のみならず誰でも同じなのですが、そこに付け込んでやって来る“金を安く手に入れられる”という詐欺まがいの商売に引っかからないよう注意をする必要があります。それで大切な資産を失うことがないよう気を付けなければなりません。

そもそも「安い金」というのは存在しません。金を換金する時の手数料や国と国との間での為替の差は確かに生じますが、それを除けば金の絶対的な価値・価格は万国共通。ですから、金が安く売っている所が海外にある、という文言に釣られて現地に行ったとしても、為替の差額以外で金を安く買えるということはあり得ません。

その場合、安ければ安いほど純金からは遠くなっていると考えるべきです。

更に付け加えるなら、金投資の取引を行う会社の信用リスクも考える必要があります。確かに金自体には信用リスクは無いと言っても良いのですが、金の積立投資をしている会社の信用度については十分に調査し、常に目を光らせておかなければなりません。その点は、金の取引においても他の投資商品と同様に慎重になる必要があると言えます。

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