金の「四大需要」とはいったい何?

あなたは金を買ったことはありますか?

・ネックレスや指輪などのアクセサリーを買った。
・投資目的で購入した。

この二つのうち、どちらかではないでしょうか。

世界的に見ても、金の需要は「宝飾品需要」と「投資需要」の二つがもっとも多いのです。それと「工業用需要」と「歯科用需要」。これらを合わせた四つが「金の四大需要」とされています。

工業用需要は、文字通り工業、工場で製品を作るために金が必要で、それで発生する需要です。年間300~400トン。工業はそれくらい金を必要とします。

歯医者さんで使われる金も、全体で考えるとかなりの量。その量、年間50~60トン程度。 金冠、いわゆる金歯を思い出す方が多いと思いますが、歯科は他にもさまざまな場面で金を使用しています。かつてはこの四大需要の中で「宝飾品需要」が最も多く、需要全体の70~80パーセントを占めていました。

しかし、リーマンショックで状況が一変。リーマンショック後の不景気が長引くと、贅沢品への関心が薄れてしまい、金のアクセサリーを買う人が減ってしまったのです。

ちょうどそのころ「金ETF」が登場しました。一般投資家にとって金への投資がそれまで以上に有利に、また便利になりました。それがきっかけとなって、2009年を境にして、「宝飾品需要」を「投資需要」が上回り、その傾向は現在も続いています。

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