金の現物を購入する三つの方法
金の現物購入をする方法は三つあり、金地金の購入のほかに「地金型金貨」を購入する、「純金積立」をするという買い方があります。
地金型金貨とは、各国の造幣局から発行されている金貨で、貴金属商やコインショップで購入できるものです。発行元である各国政府が重量と品位を保証しています。オーストリアの「ウィーン金貨ハーモニー」や、カナダの「メープルリーフ金貨」など、多種多様な種類があります。
「純金積立」は金融商品です。貴金属商や鉱山会社、銀行などでも扱っています。口座から毎月一定の金額を引き落とし、日々の金価格に応じ自動的に買い付け、保管もしてくれるものです。金取引に慣れていない初心者向けの商品とされています。
それぞれに商品の仕組みが違うので、用意すべき購入資金の金額には大きな差が出てきます。
金地金は5グラムから購入できますが、500グラム未満の購入には手数料(スモールバー・チャージ)がかかります。手数料がかからないよう500グラムのバーを買うとよいのですが、1グラム4,000円とすると200万円が必要な計算になります。
地金型金貨には多くのサイズがあり、中には1/10トロイオンス(約3.11グラム)の金貨もあります。金地金よりは購入資金の調整がしやすいということになります。
「純金積立」は、毎月の積立金額を自由に設定できるので、手軽な購入方法とされています。会社にもよりますが、一ヶ月の積立額が3,000円以上あれば千円単位で設定することができます。