金の先物投資とは、どういう取引か
先物取引は将来の一定期日に商品を受け取る「権利」のやりとりをするもの。商品の購入や保有というより、資産運用の目的で活用されているもので、変動する商品の値段をあらかじめ決めて取引するのが特徴。
たとえば、1ヵ月後に金1キログラムを400万円で購入する、という契約を結ぶと、実際の金価格がどんなに上下しても、1ヵ月後にはその値段で取引が行われます。
現実には期日に金地金をやりとりすることは少なく、反対売買して差額を精算する「差金決済」が中心となっています。
金の先物取引は日本国内で、これまで東京工業品取引所と、中部大阪商品取引所の二社に上場されていました。ですが、中部大阪商品取引所は2011年に解散しました。
東京工業品取引所は2013年2月に上場30周年を迎え「東京商品取引所(TOCOM)」に社名が変わりました。現在はこちらで金の先物取引を行うことが出来ます。
取引単位は二種類で、1キログラムの「金標準取引」と100グラムの「金ミニ取引」があります。
実際に取引をはじめるには口座の開設が必要になり、口座開設と維持費は無料で手数料は自由化されています。
また、総取引額の一部を「証拠金」として預けて取引きします。金額は取引額の2~20パーセントくらい。取引を開始するにあたってはその費用も考えなければなりません。