日本一、金を買う人が多い都市は?
貴金属店などで地金やコインを購入したければ、店頭に出向いて手続きするだけ。ただ、「犯罪収益移転防止法」にもとづき、現金で200万円を超える売買には本人確認が必要で、運転免許証やパスポート、健康保険証などの提示が必要です。
また、貴金属店によっては金額に関係なく、本人確認をおこなっている店もあります。
ところで、日本一たくさん金が売れる都市はどこでしょう?
答えは、東京。
東京は日本一人口が多い都市なので、やはりそうなります。
それでは、同じ人口あたりで比較した時に、日本一金を買う人が多い都市はどこでしょう。
答えは、京都市。
理由ははっきりとは判りませんが、寺院や神社が多いためではないかといわれています。
京都は歴史の長い都市です。歴史的に見ても、京都には古くから国内外からさまざまな品物が流入していますから、京都の人々は新しいもの、美しいもの、豪華なものを見慣れていますし、寺社の金装飾もなじみ深いものです。
また、京都は「応仁の乱」「蛤御門の変」などの、多くの政変を経験してきた都市です。現在の「有事の金」に相当する考え方が、地域に根付いている可能性もあります。
実際、日本国内で比較的金が売れるといわれている都市は、城下町が多いようです。たとえば福島県でいうと、県庁所在地の福島市よりも、平家の落人が落ちのびた地と言われ、幕末の激戦も経験している会津若松市のほうが金を購入する人の割合や金額が多いのだそうです。