株式への関心が高まれば、金への関心は下がる
金と株の各価格の値動きには関係性はあるのでしょうか。
結論から言えば、金とドルとの関係と同じように長期的に見て逆相関の関係にあります。これは、株や各種債券がドル、あるいはドルと同じように信頼性で上がり下がりする各国の通貨と大きく関係があり、やはりそれらの信頼性が低下する時には金への投資が有効視されるからです。
金は、確かにその存在感は無視できないのですが、持っているだけでは利息が発生しないというのも1つの特徴です。従って、株や債券など金よりもリターンが大きい投資商品があるのであれば、投資家はそちらに投資をし、相対的に金の価格は下がることになります。
逆に、例えばドルの信用が低下するような不況に入るようになると、ドル建ての株や債券も信用性が低下することになります。そうなれば、金がなお一層存在感を増してくることになるのです。
これはドルに限らず、円、及び円建ての株式等においても同様のことが言えます。ですから、もしも金より好調な金融商品があるのであれば、当然、多くの投資家はそちらに傾くことになり、結果として金と株価の値動きの逆相関関係がここでも現れるのです。不動産の場合も同様で、不動産投資が有効だとなればやはり金への投資は抑制され値は下がります。