日本で金を見つけたいと思ったら・・・その手がかりは?

2011年、北海道の弟子屈町で金を含む岩石が発見されて話題になりました。弟子屈町で金鉱脈を探査していた会社が、採取した岩石サンプルに金が含まれていることを発見しました。世界の金山の平均埋蔵量の6倍以上の金が眠っている可能性のあることが判ったのです。

地元ではゴールドラッシュへの夢がふくらんでいます。

ただ、弟子屈町の鉱床は100万年ほど前に形成されたもので、有名な鴻之舞の金山の鉱床は1000万年以上前に形成されたもの。

鉱床は地下深くで形成されます。マグマなどの働きで長い時間をかけ、たまたまそれが地表に上昇した場合、そこに含まれている金や銀などの採掘が可能になるのです。

地質学的に新しい鉱脈は地下深くで形成はされたものの、それからあまり時間が経っていないということになります。その鉱脈が地表に上昇するまでには何万年もかかるので、待っていられない場合は鉱脈がある地下深くまで、人の力で掘らなければなりません。

鉱床のありかが現代の技術ではたどり着けないほど深い場合もあるので、金鉱脈の発見は難しいとされているのです。

他には、川で金を探す方法があります。

日本各地で古くから砂金の採取がおこなわれてきました。砂金は、上流から流れてきた金が砂礫に埋まったものなので、砂金が採取できる川の上流には、金鉱脈がある可能性が高くなります。

さらに、温泉に金を探す手ががりがあると言われています。

火山帯でマグマが上昇すると、マグマに含まれる金や銀が溶け出した熱水ができます。その熱水がさらに上昇すると温度が急激に下がり、金や銀を含んだ鉱脈をつくります。これは「浅熱水性金銀鉱床」といわれるもので、温泉地の地下に存在していることがあります。

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