川の砂金はどこから来るのでしょう?

アメリカのゴールドラッシュは1848年頃、カリフォルニア州で起きました。一攫千金を夢見た人たちが、国内からも国外からも殺到。ジョン万次郎がアメリカ船に助けられ、カリフォルニアヘ行ったのもこの時期と言われています。

ゴールドラッシュのきっかけは、農場の使用人であったジェームズ・マーシャルがアメリカ川で「砂金」を発見したことです。「砂金」とは山腹に露出した金鉱脈が流水で洗われ、下流の砂礫の間に沈殿したものをいいます。

もっとも、金そのものがどのように生成されるのかはよくわかっていません。金やプラチナのような高密度の物質は、地球上の気圧や温度では生成されそうにないからです。そのため、地球のできる前に金ができたと考えられています。

地下のマグマや熱水中に含まれる金が析出すると、金鉱脈ができることはわかっています。析出とは、結晶が分離して出てくること。その後、地殻変動などで金鉱脈が露出し、それが雨水や土砂崩れなどで風化していき、やがて金を含む粒子が雨水などで流されて河川に流れ込む。という順番です。

その後、金以外の成分が化学反応などによって失われると、金だけが残ります。下流に行くと、金は重いので砂礫のなかに埋もれていきます。そうして金の粒子の沈殿した砂礫が「砂金」になるのです。

関連記事

ページ上部へ戻る