人類が今までに掘り出した金のすべてを集めると・・・

有史以来、人類の掘り出した金の総量は「約16万5,000トン」といわれています。そう聞いてもピンときませんが、これは、オリンピックで使用される競泳用プール3杯半程度の量。

競泳選手がここを三往復半するのに何分かかるかを考えると・・・、長い歴史の中で人類が掘り出した金の総量が、それほど多い量ではないことがわかります。

いっぽう、未発掘の金の埋蔵量のうちで確認されているのは約7万トンと推定されています。同じ競泳用プールでいえば、1杯半。競泳選手ならすぐに一往復半してしまうでしょう。

ここ数年、年間の産出量は2,500~3,000トンですから、現在のペースで掘り出していけばおそらく20~25年で掘り尽くしてしまう見込みです。

もっとも、石油もかつて「あと30年で枯渇する」といわれながら、実際に30年がたってもまだまだ枯渇する気配はありません。

これは新たな油田が発見されているからで、金の場合も掘りやすい場所を掘ってしまっただけ、まだ掘れる場所はあるという説を唱える専門家もいます。

それに、石油は使いきりですが、金はリサイクル可能。金の採掘技術も日進月歩ですし、今後は「都市鉱山」の開発も進んでいくでしょう。

将来的には、競泳選手がなかなか往復できないような量の金が供給できるようになるかもしれません。

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