自動車はプラチナなしには造れない!?その理由とは・・・
世界のプラチナ年間消費量ベスト4は、そのすべての地域が、自動車産業が活発な地域です。
ベスト1は欧州。2010年の統計で65.5トン。世界全体に占める割合は27パーセントとなっています。
2位が中国の61.7トン(25パーセント)
3位が北米の46.8トン(19パーセント)
日本が4位に入っていて、35.9トン(15パーセント)
となっています。
プラチナには触媒としての特性があり、その特性は自動車産業に欠かせないものです。触媒とは、特定の科学反応の反応速度を速める物質のことで、プラチナの場合「排ガスの浄化触媒」としての性能があります。
それで、排ガス規制や地球温暖化が注目されると同時に、プラチナも重視されるようになったのです。自動車産業の景気の動向に応じてプラチナの価格が変動するのは珍しいことではありません。
ガソリン自動車の排ガスに含まれている物質は、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)が主です。触媒装置には、浄化触媒としてプラチナ、パラジウム、ロジウムが使われています。触媒装置は、これらの有害物質を酸化や還元によって除去することができます。炭化水素は、水と二酸化炭素になります。一酸化炭素は二酸化炭素に窒素酸化物は窒素になります。
それに、プラチナは耐久性が高いので、自動車の点火プラグなどにも使われています。燃料電池にもプラチナが必要で、燃料電池自動車1台あたり、100グラムを使うこともあります。
また、これは自動車ではありませんが、身近なところではハクキンカイロの発熱装置もプラチナだそうです。