金にはない、プラチナ特有の値動きの原因は
プラチナは2008年の半ばに大きく値を下げました。
プラチナは為替相場や金利との兼ね合いだけでなく、世界の経済状況によって値を大きく動かすという特性を持っています。
金とプラチナの違いにはさまざまなものがあります。
その違いの一つとして、プラチナの値動きには自動車産業界の好景気・不景気の影響が大きいことです。時には自動車メーカーに関する報道を受けて、プラチナの価格が上下することもあります。
景気の低迷を受け、自動車をはじめとする消費財の需要が減ると、自動車の製造に必要なプラチナの需要も減ってしまい、そのことがプラチナの値を下げてしまうのです。
金では普通、こういうことは起こりません。
また、プラチナは金よりも価格が高いのですがその分マーケットの規模が小さい上、供給量も少ないため大きなファンドが大量に買ったり売ったりするだけで、すぐに価格変動が起きてしまいます。
プラチナはもともとの価格が金よりも高く、また、金よりも価格が上昇しやすいので魅力のある投資先に感じられます。ですが、金よりも価格が上昇しやすいということは、逆にいうと下落もしやすいと言うこと。
近年は金があまりにも高騰したため、金価格がプラチナを上回るという逆転現象も起きました。投資先としてプラチナを考えるときは、プラチナ特有の現象に注意する必要があります。