医療分野でもプラチナは大活躍中!

プラチナは私達の体に近いところでも大活躍中なのです。あまり知られてはいませんが・・・。

医療分野でのプラチナの使用状況を見た場合、まずペースメーカーにプラチナが使用されています。ペースメーカーとは、機能が低下または失われてしまった心臓を動かす刺激伝導系に代わって心筋を刺激し続け、心臓の収縮運動を人工的に行うものです。腐食しにくい上、人間の体の中に入っても金属アレルギーを引き起こす可能性が極めて小さいという特性から、プラチナは体の中に埋め込まなければならないペースメーカーにはうってつけの金属なのです。

ペースメーカーの構造は基本的に、3つのものから成っています。それは電池、回路、およびリードであり、プラチナは主にリードの部分に使用されています。現在、日本でペースメーカーを使っている人の数は推定30万人。プラチナは、その30万人の命を支えているのです。

また、薬の原料としてもプラチナは使われています。プラチナの有機化合物であるオキサリプラチンは、ガン抑制のための薬の原料として使われており、それは世界中の病院で使用されています。このようにプラチナを使っている産業はどんどん多くなってきており、それにつれて需要も増えています。それが希少性と相まって価格を押し上げているのですが、プラチナの持つ優れた特性を考えたなら、仕方が無いことかもしれません。

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