プラチナの特性が宝石の存在感を引き立てる

プラチナ製の宝飾品に人気が集まっている国は、日本を含めても数カ国しかないのが現状です。残念ながらプラチナを宝飾品として愛用している国は少数派なのです。しかし高級な宝石がふんだんに使用されているジュエリーの多くは、プラチナの台を用いています。それは日本のブランド、外国のブランド両方ともです。

この理由は何なのでしょうか?

実のところプラチナは粘性が高い金属であり、より小さな爪で宝石を支えることができるのです。宝石が簡単に台から外れてしまっては一大事ですから、高級な宝石になればなるほど、台にはプラチナが使用される可能性が高くなるのです。

ところでみなさんは、「立て爪」と呼ばれる数本の繊細な爪によってダイヤモンドを支える石留めの方法を聞いたことがあるでしょうか?

この立て爪は石留めの一種で、1粒のダイヤモンドが一番美しく見えるように開発されたものです。ダイヤモンドをより大きく見せるため、アームを極限まで絞り込み、ダイヤモンドの光を取り入れるため爪を細くしたスタイルは絶賛され、現在でも結婚指輪の定番となっています。特にテファニー社が考案した「テファニーセッティング」と呼ばれる6本の爪で支えるリングは人気を集めています。

プラチナの白く輝く色はどんな色の宝石とも相性は抜群であり、宝石自身の色を遮りません。そのため宝石の引き立て役としては、プラチナは適任なのです。宝石の中でも無色のダイヤモンドとの相性は、他の追随を許しません。

仮にダイヤモンドを金の台に乗せたならば、金色が透けてダイヤモンドの透明感は意味が無いモノとなってしまうでしょう。

関連記事

ページ上部へ戻る