ロンドン市場は現物。ニューヨーク市場は先物。その違いは

日本の貴金属店の店頭では、看板や掲示によって「本日の金価格」を表示しています。あの価格が毎日変更されていることに、お気づきでしょうか。「本日の金価格」は、ロンドン市場の「国際金価格」や、ニューヨーク市場の金価格を見据えてお店で決めているものです。

ロンドンの金市場で取引がされるときの金の価格を「国際金価格」と言います。これは現物取引の価格。先物取引と違って、売り手と買い手の間で金価格を決め、現金と交換するというものです。

ニューヨーク・マーカンタイル取引所は世界最大の先物取引所。1994年にCOMEXと合併しました。先物取引は、売り手と買い手の双方が一定期間後に現物と代金との交換を約束するものです。

金市場は世界各国にありますが、市場が開く時間はずれているので、先に開いた市場の価格は次に開いた市場の価格に影響を与え、その次にも・・・と、価格の影響が24時間休みなく世界中を回っています。

夏時間で言うと、日本時間の夜11時、ロンドン市場で「国際金価格」を決めます。その時間帯にはすでにニューヨーク市場が開いているので、この金の価格がニューヨーク市場に影響を与える傾向があります。

そのニューヨーク市場が、日本時間で深夜の2時30分に閉まります。ですから、そのときの金の価格が、朝9時にオープンする東京市場にも影響します。

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