グリーンスパン議長の名言「金は究極の通貨」という発言
アラン・グリーンスパン議長は1987年から2006年までの18年間、第13代連邦準備制度理事会、FRB議長を務めた人物です。
欧州の主要中央銀行が大量の金を売却した1990年代、在任中のアラン・グリーンスパン議長が、上院銀行委員会に呼ばれ「米国は金を売らないのか」と尋ねられたことがあったそうです。その時、グリーンスパン議長は、「NO、金は究極の通貨だからだ」と答えたとか。
30年の時を経て、その決断が正しかったことが、今伺えるでしょう。
引退後の講演の講演料にドルではなく金
18年もの間、世界の中央銀行のトップであり、ドルの番人たるFRB議長を務め、米国経済の裏表を知り尽くしたグリーンスパン議長。そのグリーンスパン議長がFRB議長退任後、講演の際の講演料にドルではなく、金を所望したというエピソードがあります。
あるヘッジファンドのフォーラムでグリーンスパン議長が講演したとき、主催者側に「どの通貨で講演料を振り込めばよいか」と聞かれ際、グリーンスパン議長は淡々と「ゴールド」と答えたそうです。
これは米CNBCのキャスター、マリア・バルティロモ女史が番組内で披露した実話です。今やドルの代替資産とも呼ばれる金、リーマンショック後から各国が量的緩和、追加緩和政策を推し進めている現在、金はまさしく「究極の通貨」になっているのではないでしょうか。