もし日本のケイタイ全部から金を集めたら・・・

金は、携帯電話やパソコンを作るのに欠かせない材料です。金は電気を通しやすいうえに、加工しやすい、錆びにくいなど、工業製品に必要である様々な利点や性能を持った大切な材料なのです。

一台の携帯電話に使われている金は、0.06グラム。

1グラムの100分の6です。ほんの少しの量に思えますが、これは鉱山で採掘される金鉱石よりもはるかに高い「金含有率」なのです。鉱山で金鉱石を掘って、そこに含有している金を採取するよりも、携帯電話に使われている金を集めた方が、効率がいいということになります。

それに、国内では1億台以上の携帯電話が使われています。その携帯電話に使われている金をすべて集めたとしたら、6トンになる計算。これを1グラム4,000円として計算すると、240億円。さらに、携帯電話だけでなく、パソコンや、デジタルカメラや、その他の家電も含めて考えたら・・・。

それについては、統計で、日本の「都市鉱山」の埋蔵量は6,800トンと算出されたことがあります。これは全世界の金の埋蔵量の16パーセント。これも1グラム4,000円で計算してみると、約27兆円にもなります。

パソコンや携帯電話のリサイクルが重要視されている理由は「都市鉱山」の莫大な埋蔵量にあるのです。

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