高い抗菌作用、高い安全性のある銀イオンとは

風呂の残り湯を翌日も沸かし直して利用すると、毎日新しくお風呂を沸かすのに比べ、1年で約2万4,000リットルの水を節約することができると言われています。

そこで近年、残り湯を除菌するグッズが発売されています。除菌剤を風呂に投入するだけで残り湯の濁りや臭いを消してくれるし、それでいて薬品らしい臭いもありません。これは除菌剤として「銀イオン」が使われているからです。

銀イオンは非常に強い抗菌作用をもつことで知られています。大腸菌に対しては、1辺10メートルの立方体の水槽に銀1グラムを混ぜるだけで効果があるそうです。銀イオンが高い抗菌作用を持つ理由は各種の細菌の細胞に強く吸着し、細菌の酵素細胞をブロッキングして死滅させるからだとみられています。

抗菌作用が強いのに安全性が高いことも銀イオンの特長で、浄水器や公衆浴場の殺菌、抗菌剤や鍼治療など、さまざまな分野で広く用いられています。

口中清涼剤の「仁丹」の銀色の粒は本物の銀箔でコーティングされています。銀は直接摂取しても体に害はありません。

アリゾナ大学の研究では、銀はブドウ球菌やサルモネラ菌、赤痢菌など、ほとんどのすべての病原菌に対して殺菌効果をもつことがわかっています。広範囲の細菌に対して効果をもつことが、銀イオンの特徴なのです。

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